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自分のキモチを相手に伝える「贈りもの」

日本ボディファッションからの新しい提案です。

ギフト
贈りもの
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武田 尚子(ジャーナリスト)

 秋の気配が日に日に濃く感じられるようになりました。こうなってくると、今年ももう駆け足。年間最大の贈りものシーズンが到来します。
ボディファッション市場も、お馴染みのクリスマス、お正月、ヴァレンタインデーに加え、来年は申年にちなんだ赤い下着も盛り上がりを見せそうです。

 ランジェリー、つまり下着を贈るという習慣は、日本でもだいぶ前からグッズ感覚を中心に定着していますが、カップル間のパーソナルなギフトという意味では、欧米が数段リードしていることはいうまでもありません。といっても、そのギフトの習慣は、お国柄や個人によってまちまちです。

 私の個人的なイメージでは、例えばこういう感じ――。
妻がナイトウエアを試着して見せる姿を、ソファで満足気に眺めている夫(アメリカ・ニューヨーク高級店の熟年カップル)。
愛の告白をこめて、ガーターベルトやセクシーなランジェリーを一生懸命選んでいるマジメな男性(イギリス・ロンドンのランジェリー専門店)。
赤、あるいは黒の、レーシーで女らしいブラを、楽しそうに選んでいるラブラブカップル。2人ともボディラインがくっきり出るスタイルがお好き(イタリアのランジェリー売り場)。


 もちろん、カップルは今や男女間に限らず、多様な愛のかたちが見られるはずですし、カップルに限らず、贈りものの相手は家族、友人、仕事仲間と、幅広く存在しています。究極のターゲットは、自分自身なのかもしれません。

 「ギフト」と「プレゼント」。いずれも日本語では「贈りもの」ですが、前者は「天から授けられた『才能』」という意味もあり、後者は自分の「存在」を相手に伝えるという意味が込められています。
 結婚に出産、成人、卒業に就職、結婚記念日、還暦、長寿と、ライフステージの中で贈りものの機会は無限にあります。
 世間一般の常識を意識することなく、あくまで自分らしく、自分の思いを相手に贈ることができたら素敵ですね。

写真提供:武田尚子