ファッション好きもそうでない人も必見!
「ドレス・コード? 着る人たちのゲーム」

テーマ:ブログ

2019-09-02 00:00:00

現在、京都国立近代美術館で開催中の「ドレス・コード? 着る人たちのゲーム」。
すでにご覧になった方はいらっしゃいますか?
私も京都が気温38℃を記録した8月某日、観てきました。
東京でも何度か目にしたこのポスターからして、興味がそそられます!
カタログの表紙にもなっているこのドレスは、2018年春夏の「コム デ ギャルソン」。
すごいインパクトですが、このような近々のコレクションピースから18世紀の貴重な衣装までが一堂に展示されているところが、同展最大の見所であり面白さ。
「ドレス・コード」を様々な視点から解釈し、掘り下げ、私達に疑問を投げかけます。

同展は京都服飾文化研究財団(KCI)が収蔵する衣装コレクションから厳選した約90点を中心に、写真や映像などのアート作品、さらにはマンガ、映画、演劇といった現代の表現を加え、300点を超える作品で構成。
その内容を少しご紹介します。

様々なデザインのスーツを展示したエリア。
スーツは「ドレス・コード」を象徴するようなアイテムですが、こんなにデザインバリエーションがあることに驚かされます。
そのデザインの変化には、時代の流れやそれに逆らう若者の感情などが詰まっているのですね。
*以下、展示写真はすべて ©京都服飾文化研究財団、福永一夫撮影
こちらはシャネルスーツ、シャネル風スーツを展示したエリア。
ココ・シャネルのよるシャネルスーツもあれは、カール・ラガフェルドによるシャネルスーツも。
あるいは、そのシャネルスーツに敬意を払って作られた他ブランドのものも共に展示。
シャネルスーツがデザインの枠を超え、スタイルを作ったことがよく理解できます。
私がとても興味深かったのは、この展示。
同展は13のキーワードに基づいて展示されているのですが、これは「誰もがファッショナブルである?」というキーワードのエリア。
この最後に「?」が付いているのがポイントなのですね。
壁面に展示された都築響一編集の写真も圧巻です。
ファッション好きな人ならアレッサンドロ・ミケーレ(グッチ)やデムナ・ヴァザリア(ヴェトモン)、高橋盾(アンダーカバー)、山縣良和(リトゥンアフターワーズ)などの代表作が揃うため見応え十分。
さらに坂本眞一氏のマンガ『イノサン』『イノサン Rouge ルージュ』とKCIコレクションとのコラボ作品も。

期間中は様々なワークショップも開催されているようなので参加してみるのも楽しそう。
詳細は下記のホームページでチェックしてみてくださいね。

「ドレス・コード? 着る人たちのゲーム」
https://www.kci.or.jp/dc
京都国立近代美術館 2019年10月14日(月・祝)まで
熊本市現代美術館 2019年12月8日(日)〜2020年2月23日(日)