文化服装学院の集大成
すべて学生が手掛けるファッションショーへ

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2019-11-20 00:00:00

11月3・4・5日に開催された文化学園の文化祭に行ってきました。
この文化祭は、文化学園大学・文化学園大学短期大学部、文化服装学院、文化ファッション大学院大学(BFGU)、文化外国語専門学校が合同で催すもの。
3日間、授業内容を解説する展示、学生達による制作物のバザー、お笑いライブやダンスコンテストなど盛りだくさんの内容です。
そのメインイベントが、文化服装学院によるファッションショー。
今年は「ten」をテーマに華やかに披露されました。
「ten」というテーマには、直線を交わるポイントを表す点、という意味と文化服装学院の学生達の1本、来場者の1本が様々なところからのび、10本が交差することで協調性や一体感を表現したい、との意味があるそうです。
驚くべきは、このショーの作品デザイン、縫製、演出、モデルのすべてを学生自身が手がけているということ。
ショーの映像、音効、照明もすべて、その演出から機器の操作まで学生が行っています。
まさに、文化服装学院の集大成です。
ショーは8つのシーンで構成されており、企業から提供された生地を用いて素晴らしい作品が制作されています。
ショー会場に隣接した場所では、その提供企業の紹介がされていました。
中に日本ボディファッション協会賛助会員企業から提供された生地が使われていたシーンがありましたので、紹介したいと思います。
まずは、「Spica・夜空に煌めく神秘」をテーマとしたシーン。
東レから提供された400メートルもの裏地をあえて表地として使用。
ドレープやフリルを取り入れ、光沢感と質感を利用したボリュームのあるデザインのドレスを制作しています。
栄レースからはゴールドのレースが提供され、星々の輝きを表現していました。

次は「dance with solitude・孤独に苛まれる人たち」をテーマとしたシーン。
本当の自分を見せられない、人と100%の繋がりができない寂しさの「身悶え」をテーマとしています。
東レのウルトラスエードを使用し、アートを感じさせるシルエットを構築していました。

フィナーレは「Lilly・慈愛に咲き誇る高潔の花」をテーマとしたシーン。
Lilly(百合)をイメージさせるシルエットを張りのあるホワイトデニムで表現。
ボーンやホースヘアーを使用し、そのフレアーを維持しているそうで、ラストの3体に栄レースのレースがドレープに使われ、エレガントに仕上げられています。
素晴らしい作品やプロも顔負けのショーの演出からは、学生さん達と指導される先生方の情熱が伝わるようでした。
学生時代にこうして何かに打ち込み、その成果を披露できるというのは、素晴らしいこと。
いつかランジェリーライクな作品が構成されるシーンが登場すれば素敵だな、と想像してしまいました。