メトロのストが続く中
パリ国際ランジェリー展 2020」開催!

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2020-01-30 00:00:00

今年も1月18・19・20日の3日間、ポルト・ド・ヴエルサイユ見本市会場で開催された「パリ国際ランジェリー展 2020」の取材に行ってまいりました。
皆さんご存知のように、年金制度改革をめぐるメトロのストライキが1月中旬になっても続いており、主催者からは主要駅から会場へシャトルバスを運行する旨のお知らせも届いていました。
実際は市内のメトロ全線が止まっているわけではなくごく一部。
ストライキは徐々に解除されており、凱旋門やコンコルド、マレ地区などの観光地を通る1号線は通常運行していました。
ただ、展示会場に向かう12号線は前日まで「6:30〜10:30を3便に1便、16:30〜21:30を4便に1便の割合で運行。他は運休」となっていました。「会場に行く時間帯は動いているから大丈夫」と安心したのも束の間。
開催日前日の17日夜に「13:00〜17:30を6分に1便の割合で運行、他は運休」と発表され、このように展示会場の最寄駅はメトロが動かない時間帯は閉鎖。
朝一から取材のアポがある私は、1日目はバス、2日目はRER(国鉄)とトラムを利用して会場入り。
3日目は「4便に3便の割合で終日運行」となったので、やっとメトロで向かうことができました。
ただ、パリの人々はストライキに慣れているのでしょうね。
展示会は通常通り開催され、皆さん朝9時の会場と共に続々と会場入り。
日本からの来場者もパリに慣れていらっしゃる方が多いようで、粛々と仕事をこなされていたのがとても印象的でした。

そして、今回の展示会では、新しい試みがいくつかなされていました。
エシカルブランドを集積した「O.R.G.A.N.I.C,」、主にスタートアップブランドを集積した「MILLENIALS」などの新設エリアが登場。
ベジタブルダイ(草木染め)のワークショップなども開催され、全体を通して”サスティナブル”にフォーカスされた展示会でした。
取材に来たプレスが集うメディアルームの軽食やドリンクの容器も、今回からプラスティック容器は廃止され紙製に。
ゴミ箱の分別もこんなに細かくなっていましたよ。
今回、日本からは5つのブランドが参加。
カッティングエッジなブランドを集めたエリア「EXPOSED」のもはや常連、カドリールインターナショナルの「ランジェリーク」。
新設された「MILLENIALS」に出展したのは、生理用ショーツとブラジャーを展開する114(イーヨ)の「K+1%」。
日本のテレビショッピングでも人気のカラフルなシェイプウェアを揃えるプルミエの「美人工房」。
日本の”KAWAII”カルチャーをランジェリーで表現した、美成産業の「cucone(クコネ)」。
そしてグラマラスサイズのブラジャーをオンラインで展開するショッピング・プラザの「ルイグラマラス」。
“ボディポジティブ” や ”インクルージョン” といったキーワードも多く取り上げられ、グラマララスサイズをはじめとするサイズの充実はあらゆるブランドで強化されていました。

「パリ国際ランジェリー展」の詳しい動向は、フリージャーナリスト武田尚子さんのトレンドセミナーで。東京は3月2日、大阪は2月26日に開催されます。
詳細は日本ボディファッション協会のHP(http://www.nbf.or.jp)をご覧ください、