「女性下着のデザイナー・パタンナーを目指す方の特別講座」3年目がスタート!

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2021-05-26 00:00:00

今年も文化服装学院オープンカレッジの一環である、日本ボディファッション協会(以下、NBF)による「女性下着のデザイナー・パタンナーを目指す方の特別講座」が5月15日に開講しました。
同講座も3年目となり、今回の受講生は3期生となります。
昨年は新型コロナ感染拡大のため、講座のスタートが2度にわたって延期となったこともあり、修了したのが12月19日でしたので、あっという間に3期生がスタートしたという印象です。
カリキュラムは基本的に昨年と同じで10回。
デザインの基礎を学ぶ座学から、ブラジャーを分解したり、パソコンを操作してCADによるパターン作成やデザインワークを学んだりするほか、オンライン授業で企業のショールームと繋いでPRの仕事について学んだりします。
今年の受講生は、文化服装学院や都内の服飾専門学校の学生さんのほか、NBF会員企業の新入社員の方など21名。今年は初めて男子学生の受講生も2人含まれ、皆さんとても熱心。初日の講義から、質問がたくさん出たり、受講生同士でコミュニケーションを取ったり、教室の雰囲気も明るく活気があります。
初日、オリエンテーションとそれぞれの自己紹介のあとに学んだのは「商品企画総論」。
女性下着の専門家になるには、女性下着の商品企画とは、デザイナーに必要な能力と気質、デサイナーのあるべき姿などを、座学で学びました。
国内だけでなく、海外でもデザイナーとして経験を積んだ講師による講義に、皆さん熱心に聞き入っていました。
2日目の講義はマーケットリサーチとその分析、マーチャンダイジングと商品企画立案の基本について。マーチャンダイザーとデザインナーの役割やその関係性についてなど、質疑応答の時間は質問が絶えないだけでなく、講義の後も講師を囲んで質問が続くなど、熱心な受講生の姿が印象的でした。

それも、講師の方が第一線で活躍されている下着業界のプロフェッショナルであることが受講生が熱心になる理由かもしれません。
それぞれの講師の方が、現場での経験を踏まえ、実践的な話をしてくださるのは、日頃ファッションを学んでいる受講生の皆さんの心にも響くのではないかと感じました。
次回、3日目はブラジャーを目打ちやリッパーを使って分解し、その構造を学ぶほか、下着特有の素材やレースの基礎知識について学ぶ予定です。
ブラジャーがどれほど多くのパーツで構成されているか、私も受講生の皆さんと一緒に学びたいと思います。
余談ですが、文化服装学院の構内にある文化学園服飾博物館では、6月1日〜27日「高田賢三回顧展 Dreams -to be continued-」が開催予定です。
高田賢三さんは文化服装学院の卒業生なので、貴重な作品が観られるかもしれませんね。