「楽ちん」からの揺り戻し!?
2020春夏展示会ではボディメイク下着が充実

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2019-09-23 00:00:00

まだまだ残暑の厳しい日がありますが、下着業界では2020年春夏展示会が本格的にスタート。私もできる限り、お邪魔して取材を行なっています。
2019年秋冬展示会からその傾向が徐々に表れていたのですが、2020年春夏展示会を数件回ってみて、あらためてその波を感じるのが「ボディメイク下着」への注目度の高さです。

締めつけなどがない、快適な着け心地であるのは必須なのですが、その上で「ボディラインをきれいに見せてくれる下着」を女性達が求め、その要望に各メーカーが様々な形で応えています。

まずはグンゼの「Tuche(トゥシェ)」。
ブラジャーはモールドカップでノンワイヤーなのですが、シェイパーとガードルをコーディネートできるラインナップ。
ディープグリーンがとてもスタイリッシュな印象です。
ルシアンの展示会場に入ると目に飛び込んできたのは「ワタシアシスト Bottom」というガードルです。グラデーション設計による、薄くて軽い1枚仕立てのガードルは見た目も軽やか。
同じくルシアンの「BBスムーザー」は、ノンワイヤーブラ、ガードル、シェイパー、ボディスーツのシリーズ。
「大人を素敵に見せるオシャレのベースづくり」というコピーもいいですね。
レースも端にゴムも使っていないので、フラットでアウターへひびく心配もなし。
まさにボディラインをスムーズに見せるアイテムです。
通販カタログやチェーンストアなどのOEMを多く手がける三誠の展示会でも、ガードルがしっかり打ち出されていました。
お尻を鍛えるエクササイズが流行していることもあり、美尻をメイクするガードルへの意識は若い層でも徐々に高まっているようです。
2019年秋冬の話になりますが、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの展示会でも入り口正面にはガードル「美トレヒップ」が展示されていました。
2015年に発表した「ワンダーメイク」で、いち早く機能性あるノンワイヤーブラを打ち出したトリンプ。ガードルの打ち出しも一歩先を行っているのかもしれません。
展示会で各メーカーさんからお話を聞いていると、「ボディメイク下着」への注目度の高まりの背景には、女性達の危機感があるようです。
「楽ちんなのはいいけれど、このままの下着で私のボディライン大丈夫?」そんな不安を聞くことが少なくとのこと。
それにエクササイズブームが後押しとなり「より美しいボディラインを目指す」意識は年齢を問わず広がっているのかもしれません。
今は素材も技術も開発が進んでいて、「楽ちんだけれどきれい」を叶えられる時代。
そんな下着の実力が広く伝わると良いですね。